ツールド宮古島74kmの部9位

2019年10月11日

ずいぶん遅くなりましたが5/26のレースレポートです。
正直、ショッキングな出来事があったので記事に書くのがつらくてズルズルと2週間経過していまいました。。
ニュースなどでも取り上げられていたのでご存じの方も多いと思いますが、このレースで死傷者が出てしまいました。
しかも亡くなられた方は私の5mくらい前を走られていた方でした。
改めて亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

さて当日のレースですが、コースはこんな感じ。
https://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=934f59cde98ae660f5f161e7635a5516


島の周りを時計回りにぐるっと一周するコースでほぼ平坦。島の南部に多少アップダウン区間があるものの登りも長くて1分程度と変化に乏しいレイアウト。
ただ風が物凄く強いので、風向きによっては地形変化以上にレース展開を左右すると思われた。


26日朝の風向きは南東5m。
前半は向かい風、後半は追い風になる計算。
よって前半は集団の中で脚をなるべく使わないようにやり過ごし、後半の追い風に変わる少し前くらいから最前列に上がって南部のアップダウンでペースアップして集団のセレクションをかけたいと考えていた。


7時に136kmの部がスタートして、10分後に74kmの部もスタート。
道幅に対して集団の密集度合いがすごいのでかなり怖い。
中には危険な動きをしている選手もいるので危険回避のためなるべく前方へ移動。
しかしみんな前へ上がろうとするのですぐに埋もれてしまう。ところどころ鋭角なコーナーもあり意外とインターバルが掛かって休めない。あとで考えると集団の中に位置するのは失敗だった。
東部の海岸線の強烈な向かい風の中をゆっくり進む。ペースは物凄く遅く25km/h~35km/hくらいな感じ。
そろそろ半分くらい走ったかなというところで最前列に上がってみる。
すると先頭にいた人から逃げが発生していて2分差と知らされる。
その事実を知ってるのか知らないのか周囲のペースは何故かまったり(^-^;
すると一人が大声で回して回してとローテーションを要求している。
状況がよく理解できなかったが兎に角ペースアップするために前に出る。
するとローテーションが回りだした。
しかしペースを上げすぎる人、中切れする人が多くなかなかうまく回らない。
なんだろう。みんなあまり状況が把握できてなかったのかな。。
後で考えるともっと多くの人に情報共有すべきだったかも。

しばらくしてレースも後半に差し掛かり南部のアップダウン区間は追い風。
登りでペースが落ちないように積極的に前を曳く。
しかし一向に逃げ集団は見えてこない。
タイム差もわからずズルズルと西岸の平坦区間まで来てしまった。
残り10kmくらい。集団内にあきらめムードが漂いだす。

ゴールも近くなってくると位置取りが激しくなってくる。
それまで全く前を曳いていなかった人が次々と先頭に上がってくる。
これには閉口したが隙を見て先頭に上がり、ラスト1kmの下りコーナーを先頭付近アウト側でまがる。すると道路の真ん中にまさかの車が( ゚Д゚)
慌てて減速してギリギリぶつからずに済んだ。
しかし、その隙にインから数名に抜かされる。すかさず全力でブリッジ。
何とか後ろに着くことはできた。
そしてゴール前200m。最後の力を振り絞ってダンシングを開始しようとしたその時、前方で落車発生。
頭が真っ白になったが運よく私の進行方向は安全なラインだったためそのまま横を通過して無事ゴール。
しかし、右によけた人が激しく落車したのが見えたので思わず何度も振り返ってしまった。その時はまさか死傷者が出たとは知らずそのままホテルに戻った。
順位は総合9位、年代別2位だった。



午後から祝賀会があるので行ってみると全く祝賀ムードはない。
よくわからずフラフラしていると関係者らしき人から事故があったので祝賀会は中止になったとだけ聞かされた。詳しいことはわからず。。

仕方ないのでまたホテルに戻って走行動画をYoutubeにアップしながらニュースを見ていたらツールド宮古島で死傷者数名のニュースが目に入りようやく状況を理解した。

気分を紛らわすためにレンタカーで島を散策。
美しい自然とまもる君(^^)
観光は十分楽しめましたが、なんかずっと心の中にもやもやが残っていてちょっと精神的にヤバかったです。
ずっと最後の落車のシーンを思い出してあの時どうすべきだったのかとか、今後、安全にレースをしていくうえでどうすべきかとか頭の中でぐるぐる考えがループしてしまい2日間くらい寝れませんでした。

私は今までレースで一度も落車したことがありません。
ましてや死傷者がでるなんて考えたこともなかった。
しかしこれを機に考え方を改めることが出来ました。
よくレースに出た人のブログとかで大集団でのスプリントは危険だから参加しなかったと書かれている記事を見かけますが、今はその意図がよく分かります。
レースにリスクは付き物ですが、リスクを下げる心掛け次第で危険度は全く異なると思います。
余裕をもって勝てるくらいじゃなければ勝てなくても仕方ないし、無理すべきではない。
心に余裕を持ち今後も無事故を維持できるように安全第一で楽しんでいこうと思います。

公式ページ
http://www.powersports.co.jp/cycle/19_tourde_miyako/index.htm


レース

Posted by miguchi